儺禍嶌少佐は死んでしまった様です

スポンサードリンク

鶴多「死を招く少佐のハンカチーフ…!? 」

『誤解を招くようなことをいうんじゃないのである!』
『何故に小生のハンカチにそんな噂がついたのであるかじゃあなんだ所有者である小生はもうとっくに死んでるのであるか?』
鶴多くん「はい…儺禍嶌殿、その大変言いにくいのですが…今死んでます。」
幽体離脱嶌くん「なんだと!?」

儺禍嶌邸にやってきた珍妙な行商人が儺禍嶌くんを乗せて売りつけていった妙なハンカチ。曰く付きのハンカチであり……儺禍嶌くんは死んでしまった!嘆く鶴多。しかしどうやらまだ仮死状態であるらしい。

鶴多くん「どうやら今の儺禍嶌殿の姿は僕以外には誰にも見えていないようです」
嶌くん『とほほ、よもやこんなことになってしまうとは…鶴多ぁ!何とかするのである!』

?『おいそこの陸軍少佐』

嶌くん『ん?誰であるか不遜に小生を呼ぶ輩は…まてよ?今の小生の姿が見えるのであるか?何奴!?』
鴨威少佐『私だ。』
嶌くん『き、貴様は……空軍の平良野少佐!?』
嶌くん『何故透けているのであるか?』
鴨威さん『私も死んでるからな』

子雀伍長「また死んでる……」

【儺禍嶌少佐は死んでしまった様です】

嶌くん『またであるか』
鴨威さん『またとはなんだね、またとはっ…そうか、他の所でも私がよく死ぬ話は広まっているというか』
嶌くん『聞いた話によると階段の段差の高落差で死んだ等と…頭を抱えるでないのである。小生だって頭を抱えたいのである!』

鶴多くん「儺禍嶌殿ッここにいましたか!ん?いま誰かと話してたのですか?」
嶌くん『んん?貴様小生のことは見えても隣の空軍少佐のことは見えていないのであるか?』
鴨威さん『誰だこの小汚ない子供は。儺禍嶌少佐の邸の小間使か?』
嶌くん『おおう空軍兵とは思えぬ物言い……新鮮である』

嶌くん『あーこやつは、いやそれよりもそっちの空軍伍長はなんであるかっ其奴も小生達のことを認識しとるではないかっ』
子雀さん「死んでる人がもう一人…珍しいことがあるもんだなぁ」
鴨威さん『こいつはッ…こいつはホントなんなんだろうなァ…!?』
嶌くん『いや貴様の部下であろう!?』

子雀くん「僕は子雀伍長であります平良野少佐が死んだ際の第一発見者はだいたい自分です」
鶴多くん「そうか。空軍兵にしては落ち着きがある奴だな。僕の名前は…」

山原さん「少年ッ!!!ここで出会うとは奇遇だな!!」

鶴多くん「うわっ」
嶌くん『なんであるかこの空軍率の高さは』

鶴多くん「空軍兵が現れやがったこんなときに…儺禍嶌殿申し訳ありません!一旦退かせて貰います!ついでに博士のとこへいって解決方法が無いかとか聞いてきます!」
嶌くん『おい待て!小生のことが見えるのは貴様とそこの伍長しか居ないのであるぞ!?』
山原さん「独り言言ってる少年可愛い!!!」

嶌くん『置いてかれたのである…!』
鴨威さん『ふッ…無様、いや残念だったな…ぐふふっ』
嶌くん『なに笑とんねんッ……そっちの空軍兵のせいである!どうなっているのであるかそっちの教育はッ』
鴨威さん『それは私も知りたいところだ…』
嶌くん『あやつらは生粋の変態なのであるな…』

子雀くん『平良野少佐はいつものこととして…儺禍嶌少佐のほうは身に覚えはないですかー?最近新しいものを手にいれたとか壊したとか』
嶌くん『呪いのアイテムなんぞ買い集める趣味はないのである』
鴨威さん『日頃から恨みを買われているのでは?』
嶌くん『だから平良野少佐はよく死ぬのか』
鴨威さん『口の聞き方には気をつけたまえよ若造が』
嶌くん『小生は誰かと違って日頃の行いは良いので呪われる謂れはないのであるフハハ』
子雀さん『喧嘩しはじめないでくださいこんな時に』
嶌くん『最近新しく買ったのといえばせいぜいハンカチを新調したぐらい…』

嶌くん『もしやそれであるか!?』
鴨威さん『絶対それじゃないだろ他にはないのかね』
嶌くん『外商が持ってきた渡来品の亡き名匠が手掛けた不可思議紋様のアンティークハンカチーフ』
子雀さん『あ、きっとそれだ』
鴨威さん『貴様骨董品をハンカチにしたのか!?阿保なのか!?』

嶌くん『ちゃんとクリーニングして柔軟剤で柔らかくした後にアイロンをかけて洗濯糊でパリパリにして新品同様にしたわッ!うちのメイドがッ!』

(蝋ヶ暮さん「私がやりました」)

嶌『見るがいい!小生の素晴らしいセンスから見いだされたハンカチを!』
嶌『透けるからポケットから取り出せーん!』

(子雀さん「僕が遺体のポケットから取り出しました」)

嶌くん『見よ!このハンカチ!!』

鴨・雀『「こ、これは…」』

鴨威さん『おいなんだその禍々しい瘴気みたいなのを放つそれは!?』
子雀さん「柄がすこぶるダサい」

嶌『めっちゃ呪われてるゥ!?死んでから気がついたのである…!』

子雀さん「間違いないですよ、そのハンカチが原因です…ホント柄がダサいな」
鴨威さん『霊体化してるからその呪いが我々にも見えるようになったのだな…それにしても柄がダサいな』
嶌くん『そういえば外商の奴この商品は術師だかが好んで買ってるとか言ってた気がするのである…喧しいわこのやろう』

子雀さん「恐らくそのハンカチには強い念的な呪いがかけられているんだと思いますね解呪法を調べましょう」
嶌くん『ハンカチは博士に回して鑑識してもらうとしよう』

《中略》
(博士「わしが治したよ」)

嶌くん「復活!復活!ふはは!」
鶴多くん「無事に戻れてよかったですねぇ儺禍嶌殿!」

子雀さん「一時はどうなるかと思いましたがなんとかなりましたね。めでたしめでたしと」
鴨威さん『………、』

鴨威さん『私のほうは元に戻れていないんだがァ?』 《投げっぱなしで完》



私が思うに博士の解決方法は儺禍嶌くんの体を電気信号で動かすコントローラーを作ってくれるか、いつも通りクローンを作成するか、謎の魂注入装置的なものを作って魑魅魍魎の魂を儺禍嶌くんの中にぶち込み一悶着ありそう

タイトルとURLをコピーしました